ロシアで北朝鮮を体験
ロシアと北朝鮮は隣同士です。日本と北朝鮮には国交がなく、まだまだ未知の国といった印象です。しかしロシアと北朝鮮は1948年から国交を樹立しており、その関係は日本よりずっと深いのです。
そんな北朝鮮なのですが、国交のある国に国営のレストランを展開しています。そのうちのひとつがロシアのウラジオストクにあります。
その名も「カフェ平壌」
果たしてどのようなレストランなのでしょうか。
北朝鮮レストランの場所
カフェ平壌はウラジオストクの中心地から少し外れたところにあります。街の中心にあるウラジオストク駅から徒歩なら30分ほど、車なら6分ほどの距離になります。配車アプリを利用してタクシーで向かうのがいいかもしれません。夜は車はそこそこ通りますが、街灯も少ないため旅行客ひとりで歩くのはおすすめしません。
北朝鮮レストランの雰囲気
北朝鮮レストランの入口は、よく注意していなければ見落としてしまいそうです。レストラン入口の小さな看板に、ハングル、アルファベット、キリルの3つの文字で平壌と書いてあります。夜になるととても見辛いです。

北朝鮮レストランの入り口、緑色のライトが怪しさを引き立てる。
入口を入ると中は暖かく、ホールには20席ほど並んでいました。また、ホールとは別に個室があるようで、奥からカラオケと韓国語が楽しげに聞こえて来ました。私が入ったとき、ホールはガラガラで2組のお客さんがいました。どちらも見た目は若く、韓国語を話していたのでおそらく韓国からの観光客だと思われます。
そしてキッチンの前には3人のウエイトレスが暇そうにおしゃべりしていました。2人は見るからにロシア人、もう1人はアジア系でしたので北朝鮮人かもしれません。
アジア系のウエイトレスさんに写真を撮っていいか聞いたのですが、料理は撮ってもいいが、それ以外のもの、例えば内装やウエイトレスさんは撮ってはいけないと言われました。それから動画の撮影もダメなようです。撮影しようとするとウエイトレスさんが警告にやってきます。
不思議だったのは北朝鮮レストランに窓がひとつもなかったこと。外から見えないように塞いでいたのかもしれません。見られたらまずいものがあるのでしょうか。

席に着くとお通しのようなものが運ばれてきた。
北朝鮮レストランの料理
さて肝心の料理ですが、どれも美味しかったです。北朝鮮料理と言うよりは、朝鮮料理と言ったところでしょうか。日本の新大久保でも食べられるような、美味しい料理です。

日本のビールがあったのでそれで乾杯。

チャーハンの上に目玉焼き。

日本でも人気のスンドゥプ。

これが一番美味しかった。
料理は全体的に甘辛い味付けになっています。辛いものが苦手な日本人にはちょうどいいぐらいではないでしょうか。辛いものが苦手なロシア人には食べられないかもしれませんね。
お腹いっぱいに食べて、料金も1人あたり790ルーブルとお手頃価格でした。ロシアの物価を考えれば高めの値段設定かもしれませんが、私がウラジオストクに旅行に行った当時のレート1ルーブル1.7円で計算しても1343円で収まります。
日本にはない北朝鮮レストラン、怪しさ満点でしたが、料理のお味は美味しかったです。ウラジオストクでロシア料理を満喫するのもいいですが、時間があったら北朝鮮料理を堪能するのもありだと思います。