冬のウラジオストクに潜む危険
皆さんがロシアと聞いて想像するイメージはなんですか。
想像したイメージのひとつは「寒い」だと思います。
冬真っ只中、2月のウラジオストクも例外ではありません。2月のウラジオストク の平均最高気温は0度前後、基本的に一日の平均気温は氷点下となっています。
ここまでは事前にグーグルや地球の歩き方などで皆さん調べるので、バッチリ防寒対策をしてくるはずです。実際にウラジオストクで見た観光客の多くは防寒対策バッチリでした。ニット帽、マフラー、コート、手袋、ネックウォーマーなどなど。
しかし忘れがちなのが足元です。
足元といっても防寒対策のことを言っているわけではありません。ウラジオストクで出会った多くの方がブーツや防寒シューズを履いており、防寒対策はバッチリでした。
問題は多くの観光客が雪のスリップ対策を疎かにしていること。
寒いロシアのウラジオストクへ行くとき防寒対策については考えるのに、スリップ対策はついつい忘れがち。冬のウラジオストクを旅行中、私は何度も観光客が転倒しそうになったり、転倒するのを見ました。
(地元のロシア人は慣れているようでスイスイ歩いていきましたが)
どうしてこんなに何度もみんな転倒しそうになるのか、以下に原因をまとめてみました。
天気や気温によって雪がスケートリンクのように凍る
ウラジオストクはそもそも坂が多い
滑り止め付きシューズを履いていない
はじめの二つはこちらではどうしようもできません。特に朝はあちらこちらで地面が凍り付いており、皆さんペンギンのように歩いていました。凍結した坂道には人通りはなく、多くの人が階段を利用していました。
しかし3つ目は予め日本で準備しておけば、不慮の転倒事故は防げるはずです。
せっかく楽しみにしていたウラジオストク旅行で、転倒して頭を打って病院送り、日本にも帰れませんでは全てが台無しです。もしあなたが海外旅行保険にも入っていなければ、高額の医療費に悩まされることになるでしょう。
旅行はいつも楽しくしたいですよね?
不慮の事故を防ぐために、あなたの履いていくシューズがしっかりと防滑、滑り止め付きかしっかり確認しましょう。
ただし、シューズに滑り止めが付いているからと言って、100%転倒しないわけではありません!
滑るところでは結局のところ何をしても滑ります。転倒リスクを減らすためにしっかりと路面の状況を確認しながら歩きましょう。
私が試したスリップ防止グッズ
私は滑り止め付きのシューズは持っていませんでした。しかし便利な滑り止めグッズを予め日本で買って準備していたので、旅行中ほとんど快適に過ごすことができました。
ちょっとだけ紹介します。
日進ゴムさんが販売するHyperVシリーズのスタッドレスソール。

左が日進ゴムさんのHyperV、右は出番がなかった。
スパイクもないのに坂の多いウラジオストクでピタッと地面に張り付いてくれて快適に過ごすことができました。スパイクがない分、歩いたときの違和感もほとんど感じません。
見栄えはあまり良くはないですが、どうしてもウラジオストクアイスランというマラソン大会に参加するのにランニングシューズ を履いていく必要があったため結果的にこうなりました。
(靴を防寒用とランニング用2つ持って旅行に行きたくないという思いもあったため)
それでは皆さんの旅の参考になれば幸いです。
パカパカ(ロシア語でバイバイ)

売店で野良猫に何度も足を踏まれる。