冬のウラジオストクでマラソンに参加、アイスラン当日編

会場までの行き方

2020年2月22日、ついにアイスラン当日になりました。

朝食は消化の良いものを簡単に済ませます。外国という慣れない環境にいますので、コンディションの管理にはずいぶんと注意を払いました。

必要最小限の荷物を持って、午前8時のシャトルバスに間に合うようにホテルを出ます。2月のウラジオストクは朝8時になってもまだ真っ暗な上、溶けた雪が夜のうちに凍って路面が滑りやすくなっています。それでも何度か転びそうになってしまいました。

ホテルから慎重に歩いて、15分ほどで集合場所のセントラルスクエアに到着。以下セントラルスクエアの地図になります。

 

アイスランの会場へはここから無料のシャトルバスで向かいます。午前8時になるとシャトルバスが続々とやってきます。シャトルバスに乗るのに大会参加証明書がいるのか心配でしたが、何も掲示する必要はありませんでした。アイスラン の会場に着いて気がついたのですが、大会参加者のほか、見物人や参加者家族なども乗っていたようです。

アイスランの会場、ノヴィクカントリークラブまではおよそ30分弱、ほとんどの乗客は立ったままシャトルバスに揺られます。

 

バスの車窓からロシア極東連邦大学が見えた。実は北海道にも函館キャンパスがある。

アイスランの会場について

アイスランの会場であるノヴィクカントリークラブの地図は以下の通りです。シャトルバスは会場までは入れないので、少し離れたところに止まります。そこから10分ちょっとアイスランの会場まで歩くことになります。ノヴィクカントリークラブの地図は以下になります。

 

アイスランの会場までの道路は凍っていてとても危険でした。何度も滑りそうになってる方もいました。私の隣を歩いていたロシア人女性も転倒しそうになり、いつの間にか私と腕を組んで歩くことに。ロシアでは割とよくあることなのでしょうか。とても素敵な女性でした。

アイスランの会場に到着すると中央にメインステージがあり、ここで開会式から閉会式まで行われます。それから更衣室や荷物預かり所、ストーブの効いた休憩所、トイレなどが必要な施設は全て揃っています。

アイスランの会場入口には大きな地図があります。

イベントスタート

午前9時になるとメインステージでイベントが始まります。ウラジオストク市長の挨拶から始まり、全員で身体を温めるために音楽に合わせてのエクササイズをしたりと会場は盛り上がっていきます。ここで凍えた身体を十分ほぐします。

最初のレースは10時から、ちびっこ部門から始まります。続いて大人たちの出番、21.1kmの参加者から走り出します。私を含めた5kmの部の参加者は一番最後、11時10分からスタートでした。それぞれゼッケンに貼った番号がAの参加者からB、Cと順に呼ばれてスタートを切ります。

 

ちびっこたちはやる気満々。ロシア人に応援の仕方を教えてもらって、一緒に応援した。

 

氷の上を走る

2020年のアイスランは大会史上初の雨天開催。小雨がポツポツと降りしきる中、参加者は体が冷えないように身体をほぐします。ギリギリまでダウンコートを着ていたのですが、やっぱり脱ぐと寒い。この日の気温は0度は下回らないが、気温はずっと一桁。緊張と寒さにひたすら耐えます。

しばらく待って、ピストルの音と同時にスタート。

走り出してすぐに、溶けた氷と氷の下から滲みでる海水で、ランニングシューズ でびしょびしょになりました。しかし走っていると身体が熱くなってきますので、気にならなくなります。むしろ着ていたウインドブレーカーを脱いでシャツ一枚になりたかったくらいです。しかし上からゼッケンをつけているので脱げません。仕方がないので走りながら袖を出来る限りまくりました。凍てついた風がとても心地よく感じました。

コースの折り返し地点にはお手洗いと熱いお茶のサービスがあります。私は30分弱であっという間にゴール。

 

天気が悪く、視界も悪い。

ゴール

ゴールとスタートは同じ地点です。ゴール直前、私はスピードを上げてラストスパートをかけました。ゴールの両側では多くのロシア人が声援を送ってくれました。ゴール前でロシア人のおばちゃんが笑顔で手を伸ばしてきたので、私も満面の笑みでハイタッチ、そしてゴール。

ゴールするとすぐ参加賞としてメダルが全員に配られます。

 

こちらが5km完走の証、ずっしりと重い。

ゴール地点ではロシア軍が水やお茶、そしてチョコレートの配給も行っていました。もちろん無料なので、ひとりでチョコレートを何個も取る人の姿も。

私は走り終わってすぐに地元の日本語を勉強するロシア人のインタビューを受けることに。走り終わって気がついたのですが、日本語対応スタッフもしっかりいますので、外国語がわからなくても問題はなさそうです。

貰ったメダルですが、裏にレーザーで名前を刻むことができます。走り終わるとメールで今マラソン大会でのタイムが送信されてきますので、係員にもらった紙とペンで名前とタイムを書いて見せると、その場ですぐにレーザーで刻印してもらえます。

私はあらかじめロシア語の自分の名前を調べておいたので、ロシア語で名前を刻印してもらいました。

完走後について

完走者には食料が配給されます。

紙袋にはベーグル、ソーセージ2種類、スポーツドリンクが入っていた。

結構ボリュームがあります。その場では食べきれません。いただいたソーセージは翌日の帰国時に成田空港の税関で申告したら没収されました。魚肉ソーセージだったら持ち込めたらしいのですが、規則なのでしょうがないです。

またロシア軍によるお昼ごはんの提供もありました。おそらくそばの実で作ったカーシャというロシア料理だと思います。ロシアの軍人さんに一緒に記念写真が撮りたいとアピールしましたが、流石に断られました。

エピローグ

表彰式と閉会式が終わって正式にアイスランは終了です。帰りのシャトルバスが来ているので閉会式を待たずにセントラルスクエアに帰ることもできます。

しかし綱引き大会をやっていたり、サウナがあったりするので見てみたり参加してみるのも面白いと思います。

ロシアのウラジオストクで開催される氷上のマラソン、アイスラン。一生の思い出作りに、ぜひ来年は参加してみませんか。

ウラジオストク

サウナの後に海水でととのえる。