ウイグル一人旅、トルファンへのツアーに参加する後編

火焰山へ

カレーズを見学した後は火焔山へ。火焰山はその名前の通り、まるで炎のような岩肌模様とその赤い岩肌からそう呼ばれています。西遊記の舞台にもなった火焰山の前には、孫悟空の像が立っています。

ツアーガイドによるとこの付近には貴重な歴史的遺産があったそうなのですが、昔日本人に盗まれたのだとか。私が苦笑いで「ごめんなさい」と謝るとみんな笑っていました。

ここでは主にラクダに乗って楽しんだり、ヘリコプターに乗って上から楽しむことができます。私たちが訪れたとき気温計は50度を超えており、とても長居するつもりにはなれませんでしたが。

火焔山と孫悟空。

クムタグ砂漠へ

クムタグ砂漠はトルファンの東に広がっています。人生初めての砂漠に私も他の観光客も大はしゃぎ。

砂漠の山頂というのでしょうか、一番高いところまで160元で往復のカートが出ています。時間はかかりますが歩いても行けますが、ガイドの方の薦めもありみんなで一緒にカート乗りました。乗ってみてびっくり。物凄いスピードで砂漠を上下左右に砂を撒き散らしながら登っていきます。いつかカートがひっくり返るんじゃないかと思うとジェットコースターより怖かったです。十分楽しんでましたが。

頂上は見渡す限りの砂、地平線までずっと砂漠です。ずっと興奮が収まりませんでした。これが人生で初めて体験した砂漠です。

帰るのが惜しかったです。

果てしなく続く砂漠。

トルファンからウルムチへ戻る

予定より早くトルファン北駅まで、戻ってきたので一本早い高鉄に振り替えてウルムチへ。高鉄が来るまでの間に、四川から三人で来たツアーの女性3人組がわざわざ私の分のハンバーガーを買ってくれました。予定よりツアーが早く終わり、帰りの高鉄を一本早く振り替えられることを教えてくれたのも彼女たち。

中国人は本当に親切な人が多い。私が東京に住んでいるから余計にそのように感じるのかもしれません。

帰りは窓際で西の地平線に沈む夕陽と、延々と続く数千機の風車を眺めながら。ウイグルでの美しい思い出をしっかりと心に刻みました。