社会人が中国語の語学留学、費用にいくらかかった?

上海の基本データ

日本人に人気の中国語の語学留学先といえば、北京や上海、広州、天津、杭州、台北などが挙げられると思います。その中で私が留学先に選択したのは上海。

上海は世界有数の大都市です。

世界中から、ヒト、モノ、カネが絶え間なく集まってきます。上海を肌身で感じてみたい、その思いもあり留学先に上海を選びました。

ここで直近(2018年〜2019年)の大まかな上海と東京のデータを比べてみましょう。

  

上海東京
人口(人)2400万人1300万人
面積(㎢)6340.5㎢2193.9㎢
GDP(円)57兆105兆

GDPは東京に比べるとまだ半分程度ですが、人口と面積は東京をはるかにしのいでいます。上海の潜在能力は高く、毎年高い成長率を維持しています。

そこでの留学費用は決して安いものではありません。

中国でもトップクラスの物価の高さだと思います。

自費で留学した私は、貯金残高を常に意識しなければなりませんでした。これから私と同じように自費で留学を目指す人のために、私の1年間の留学生活、いったいいくらかかったのか費用をまとめてみました。

留学へ行く前にいくらかかったのか?

留学前は仕事が忙しく、また自分1人で留学手続きを追える自信がなかったため、留学エージェントを利用することにしました。

以下が留学前にかかった費用の内訳になります。

 

内訳費用(円)
1年分の学費(復旦大学)¥464,750
AIG保険11ヶ月分¥228,610
家賃5ヶ月分(大学外マンション)¥371,700
その他手数料¥223,530

内訳について順番に説明してきましょう。

1年分の学費

中国の大学の学費はとても安いです。なぜなら中国政府の方針として、積極的に外国人の受け入れを行っているからです。いわゆる発展途上国と言われる国からきた学生たちは、学費が免除されているということも珍しくありません。私は最初に1年分まとめて払いましたが、1期が半年なので、半年分ずつ支払うこともできます。

AIG保険11ヶ月分

中国留学では加入必須の海外保険、これに加入しなければ中国に留学することはできません。私は留学エージェントのすすめでAIG保険に加入しました。

当ブログでは留学期間は1年と度々説明していますが、正確には10ヶ月となります。私は2018年9月から2019年6月まで復旦大学で学びました。7月から8月までは、中国の大学は夏休みに入ります。ただ、留学生活が終わってそのまま日本に帰るのは面白くないということで、私は1ヶ月分多くAIG保険に加入して、中国各地を回ることにしました。海外保険付帯のクレジットカードなどを持っていれば10ヶ月分で十分だと思います。

家賃5ヶ月分(大学外マンション)

当初は復旦大学の学生寮に住むことを想定していました。留学エージェントにも学生寮を押さえるように依頼していたのですが、まさかの失敗。留学直前まで住むところが決まらず、最終的にみかねた現地の留学コーディネーターが代わりに押さえてくれたのが、大学の外にある外国人向けマンション。やはり学生寮に比べるとかなり割高です。

家賃を1年分ではなく5ヶ月分のみ前払いしたのは、学期の切り替わりのときに学生寮に引っ越すことを想定していたからです。しかし後期も結局は引き続き同じところに住むことに。学生寮が予約できなかったわけではありません。予約できたのはエレベーターなしの学生寮棟6階、すでに上海で半年過ごして荷物もある程度増えていたのでそこまで引っ越す気になれませんでした。

1年間で家賃がいくらかかったのか?

結局のところ外国人向けマンションにはトータルで302日間お世話になりました。

最初に払った5ヶ月分の家賃と合わせた金額が以下になります。

 

内訳費用(円)
家賃302日分¥744,430

一泊あたりに直すと、

¥2,465

上海で部屋を借りるのは本当にお金がかかります。学生寮の安さに比べると雲泥の差があります。どうしても学生寮を押さえたいのなら、留学エージェントに丸投げはせずに、自分でもおさえる努力をしましょう。

生活費を除くといくらかかった?

生活費を除いた1年間の費用は以下になります。

¥1,437,790

ここに1年分の食費や交際費、交通費、旅費などがさらに上乗せされます。

生活費はだいたいいくらになる?

留学期間は10ヶ月(300日)として、計算してみましょう。

※日本円も中国元も単位記号は「¥」なので注意してください。混同しやすいところには、金額の後ろに(中国元)と(日本円)の表記をしてあります。

食費

毎日学食や安いレストランで食事を済ませた場合、1食あたり¥100から¥200ほどでおさえることができます。私は1日の食費はだいたい¥500を目安にしていました。計算するとだいたい以下の金額となります。

¥500×300日=¥150,000

水道電気代

上記の「その他手数料」には前払いの水道電気代¥17,090が含まれています。

外国人向けマンションではガスが使えなかったのでガス代は¥0となります。

1年間の間に水道電気代を追加で¥4,000(中国元)で払いました。当時のレート1元17円で換算すると¥68,000(日本円)となります。

水道電気代の合計金額は以下となります。

¥17,090+¥68,000=¥85,090

通信費

通信費は月々¥99(中国元)のインターネット使い放題&電話し放題のプランに加入していました。当時のレート1元17円で換算すると月々¥1,683(日本円)となります。

10ヶ月契約した場合、金額は以下の通りになります。

¥1,683×10=¥16,830

交通費

私は遠くへ出かけることは少なかったので、交通費はあまりかかりませんでした。しかしレンタルバイクをよく利用していたので全くの¥0というわけではありません。平均して1ヶ月で¥2,000(日本円)ほどだったと思います。

10ヶ月間、月に¥2,000かかったとすると以下の金額になります。

¥2,000×10=¥20,000

交際費

留学していて、交際費を¥0にすることは不可能です。楽しい留学生活にしたいのなら、交際費は出し惜しみしないようにしましょう。学校以外にも学べることはたくさんあります。多めに見積もって1ヶ月で¥10,000として計算します。

10ヶ月で以下の金額になります。

¥10,000×10=¥100,000

1年間の留学にかかる合計金額

上記の費用を全て足すと以下の金額になります。

¥1,792,620

1年間の中国留学、こうして見ると決して安いものではありません。

今回の留学で1番財布を圧迫していたのは外国人向けマンションの家賃。

もし学生寮に住むことができたのなら、数十万円は違ったと思います。

いずれにしても¥2,000,000あれば、余裕を持って上海で生活することができるはずです。

これから中国への留学を考える方の参考になれば幸いです。