料理、気候、景色、人情。
どれをとっても素晴らしい台湾。
台湾に引っ越したいくらい台湾が好きと言っても過言ではありません。
しかし私が留学先に選んだのは上海。
何故なのか。
その理由を以下に詳しく説明します。
記事には繁体字や注音符号に否定的に書いてあるように見えますが、今一生懸命勉強しています。
理由01 簡体字の方が世界が広がりやすい
皆さんは繁体字と簡体字の違いが分かりますか?
例えば日本語の「桜」「鉄」、繁体字では「櫻」「鐵」、簡体字では「樱」「铁」になります。
繁体字は台湾、香港、マカオ、簡体字は中国大陸で使用されています。
2020年現在、台湾と香港とマカオの人口合計が約3000万人。
一方で中国大陸の人口が約14億人。
簡体字が読めるようになれば、たとえ話せなくてもSNSを通してより多くの人と交流できるようになります。
簡体字の使用者は中国人、いわゆる漢族だけではありません。
チベット族やウイグル族、モンゴル族など、中国に住むあらゆる民族が簡体字を理解します。
さらに世界中の中国語学習者も、多くは簡体字を通して中国語を勉強しています。
繁体字はわかるけど簡体字がわからない外国人よりも、簡体字はわかるけど繁体字がわからない外国人の方が多くいます。
簡体字はアルファベットと同一の存在と言っても過言ではありません。
嘘です、過言です。
しかし世界はより大きく広がるはずです。
これが私が中国大陸を選んだ理由のひとつ目になります。
理由02 最初に勉強したのが簡体字
皆さんは本屋さんで中国語教材コーナーを見たことがありますか?
中国語コーナーは、大抵の本屋さんで英語コーナーに次ぐ二番目の広さがあるはずです。
だけどもう少しよく見てください。
簡体字の学習書と繁体字の学習書、どちらが多いですか?
一目瞭然、圧倒的に簡体字の学習書が充実しています。
繁体字の学習書はごくわずか。
しかも大体入門書ばかり。
そのため中国語学習者のほとんどは、簡体字から入っていきます。
私もそのひとりでした。
簡体字の学習途中から繁体字に移行するのは結構めんどう。
さらに中国大陸では漢字の読みをアルファベットで表しているのに対し、台湾では注音符号で表しています。
「注音符号って何?」という方のために例をあげます。
桜の読み方の表記はアルファベットで「yīng」、注音符号では「ㄧㄥ」になります。
「何だこれ?」と思った方も多いはず。
日本語でいうひらがなやカタカナのようなものだと思ってください。
パソコンで漢字を打ったり、読み方を調べるのに注音符号を覚えなきゃいけないのは大変……
アルファベットならとっても簡単。
アルファベットと簡体字はセット、注音符号と繁体字はセットだと思ってください。
これが私が中国大陸を選んだ理由ふたつ目になります。
理由03 留学費用の安さ
中国政府は留学生の受け入れにとても力を入れています。
そのため実にさまざまな国から留学生がやってきます。
アメリカ、オーストラリア、ロシア、韓国、タイなどなど。
なかでも一番驚かされたのがソマリアの留学生。
彼は学費から生活費まで援助を受け、不自由ない生活を送っていました。
私は年齢的な問題もあり受けられる奨学金がなかったのですが、それでも一年間の学費がとても安く感じました。
その安い学費で中国の有名大学に留学できるのです。
私は自分の限られた貯金をはたいて行きました。
もし台湾に留学していれば、金銭的な余裕はなくなっていたでしょう。
学費に限らず食費や交通費も安く抑えられるのは十分に魅力的でした。
余ったお金で中国国内旅行に行くこともできました。
これが中国大陸を選んだ理由みっつめです。
理由04 中国大陸の先進的な部分を体験したい
私は留学に行く前に、年に一回、合計三回台湾に行っています。
しかも三回目は台湾一周。
一方で上海は一度だけ。
しかしこの一度の上海旅行が運命を変えました。
中国人の親切さや暖かさに触れられたからです。
だけどそれだけではありません。
中国の先進性に触れたことも挙げられます。
モバイクやアリペイ、ワイマイ、タオバオ……
スマホさえあれば、なんでもできる世界。
それが中国大陸。
私も体験したい……
これが私が中国大陸を選んだ四つ目の理由です。
理由05 質の高い講義を受けたい
留学先に中国大陸を選んだ理由は数あれど、その中でなぜ上海を選んだのか説明します。
私は質の高い大学で中国語を学びたかったので、必然的に留学先は大都市に絞られました。
北京、上海、大連、廈門、広州、杭州、深セン。
大体こんな感じです。
ここから消去法で絞っていきました。
まず広州と深セン。
この二都市は中国南部に位置し、標準語より広東語を話すのが好まれると聞いていました。
そのため標準語を話す機会が減ると思い却下。
(留学後に訪れたら深センではみんな標準語を話していましたが)
続いて北京と大連。
私は寒がりなので、冬の寒さに耐えられないと思い即却下。
ごめんなさい。
残るは廈門、杭州、上海。
消去法はやめて、この三都市の大学をよく調べることに。
そして上海の復旦大学に決めました。
復旦大学は中国トップテンに入る有名大学。
先生も学生も全てが質が高い。
さらに私が台湾で買った本を読み返していたとき気付いたのですが、筆者がなんと復旦大学教授!
チャンスがあればこの教授の講義を受けてみたい。
そんな思いが後押し、上海は復旦大学に決めました。
謝謝!